アガベ用の用土のポイント
アガベを育てる際に誰もが悩む用土ですが、意識するポイントは以下の3つです。
- 水はけが良いこと
- 通気性が良いこと
- 粒が崩れにくいこと
アガベの自生地はメキシコなどの乾燥した地域です。そのため、日本で育てる場合は水はけと通気性が良い用土を使用することをおすすめします。水はけや通気性が悪いと水がなかなか乾かず根腐れを起こし枯れてしまうことがあります。
アガベは全般的に強い植物で根腐れを注意すればほとんど枯れることがない植物なので水はけのよい用土を使うことはとても重要です。
また、粒が崩れやすい土を使った場合、崩れた土が詰まって水はけや通気性が悪くなるため出来るだけ形が崩れにくい土を選びましょう。崩れにくい土を使用することで水やり時に出る水が綺麗なので室内で育てる場合に棚やトレイが汚れにくいというメリットもあります。
おすすめのアガベ用土の配合
私のおすすめの配合は以下の通りです。
- 赤玉土:4
- 鹿沼土:2
- ゼオライト:2
- ヤシガラ炭:1
赤玉土は基本となる土で保水性を少し確保するために使っています。粒の大きさは小粒、硬質と記載してあるものをおすすめします。
鹿沼土は排水性を目的としています。軽石の仲間なので、軽石で代替しても良いですし、鹿沼土:1 軽石:1と混ぜても良いと思います。鹿沼土も粒の大きさは小粒、硬質がおすすめです。
ゼオライトは土壌浄水効果や肥料もちをよくする目的で使用します。酸性よりになるのでアガベの自生地の土に近づけたいという狙いがあります。
ヤシガラ炭は酸性度の調整のために入れており、アルカリ性です。くん炭でもよいでですが、くん炭は細かかったり崩れやすいため水が汚れたり流れ出たりするのでヤシガラ炭の方がおすすめです。入れすぎるとアルカリ性が強くなるので注意が必要です。
植え替えの時はその他に肥料のマグァンプKと防虫剤のオルトランを入れて使用しています。
土を作るときに注意してほしい点として、有機肥料や有機性の土を使うとコバエなどの虫が発生しやすいので避けた方が良いと思います。
ちなみにこの配合は以下の動画を参考にして使用してますが、育てやすくおすすめです。
市販の用土を使う場合
全ての土を揃えて1から作るのは大変なので市販の用土はないのかと思った方におすすめをご紹介します。
- 花ごころ 塊根植物の土
こちらは塊根植物の土と記載してありますが、配合を見ると軽石、赤玉土、鹿沼土、ココナッツファイバーなので問題ないと思います。Amazonなどでも売っており、入手しやすいのでおすすめです。 - Best Soil Mix(ベストソイルミックス)
熱帯植物栽培家 杉山拓巳さんが開発した土で、硬質の赤玉土を基本に鹿沼土や軽石などを独自ブレンドして作られています。「究極まで良い部分を追求した」と杉山さんが語っている通り、品質がとても高いです。
値段がそれなりにするので、お気に入りのアガベや綺麗に育てたい株に使用しています。 - EL CHAVO SOIL
アガベ、塊根植物などのために扱いやすさやベース用土としてのアレンジのしやすさに研究を重ねて生まれた培養土とのことです。もちろんそのまま使用することもできますし、玄人の方にもベース培養土としてアレンジすることもできます。こちらはCANDY RED ONLINE SHOPで販売しています。
まとめ
これからアガベを始めて育てる方は今回ご紹介した市販の用土で十分に育てる事ができますし、少し慣れてきたという方はご自身の環境や育成方法に合わせて用土配合を自分で変えて土を作ることも楽しみのひとつだと思います。
色々と実験をして素敵なアガベを育てましょう。
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