アガベ

【初心者向け】最初に準備するもの

アガベを育てたいと思っても何を揃えれば良いか悩むと思います。
ゼロから始めるためには最低限以下のものが必要です。それぞれ初めての方向けに簡単に説明します。

  • 育てる植物
  • 肥料・薬品
  • 園芸ツール

育てる植物

植物がなければ育てることができないので、株を入手する必要があります。
以下の方法があります。

  • 知人から譲って貰う
    一番確実で安心なのは既に育てている知人から株を分けて貰うのが良いです。
    もちろん身近にアガベを育てている人がいる場合に限りますが、思い出にもなりますし、その植物の質問も出来るので身近にいる場合は相談してみるのが良いと思います。
  • 園芸店/オンラインショップで購入する
    近くにアガベを扱っているショップがある場合はお店で購入することもおすすめです。株の選び方や育て方も質問出来るので納得して購入できる場合が多いです。価格は相場並みなので初めて購入する場合は躊躇すると思います。また、近くに園芸店がない場合はオンラインショップで探すのも良いかと思います。実際の店舗と違って色々な角度で見れないですが、最近はアガベや塊根植物を扱うショップも多くなって来ていますので好みの植物に出会えることも増えてきています。
  • 植物関連のイベントで購入する
    こちらは植物関連の協会が開催するイベント(サボテンビッグバザールなど)、植物愛好家やYouTuberが開催するイベント、植物ショップが集まって開催するイベントなどがあります。相場より安価に入手出来る点がメリットですが、最近は人気もありなかなか事前予約が取れない事があります。SNSなどでフォローして情報を集めて、近くで開催される場合は早めに予約して行ってみるのがおすすめです。
  • ネットオークションやフリマアプリで購入する
    最近はアガベなどの人気が上がり、ネットオークションやフリマアプリでも頻繁に出品されています。
    相場より安価に出品されている事が多く、色々な種類の植物があるので好みの植物に出会えて場合は非常にお得です。ただし、写真と実物の感じが違う場合や植物の状態が悪いなどのリスクもあるので初めのうちは安価な株の購入として、良い出品者に出会った場合はフォローして長期的にチェックするのが良いと思います。

当然ながら植物を育てるためには鉢が必要です。最近では陶器の鉢でとてもオシャレなものやカッコイイものがあり、ブランド化され入手困難ななため数万円といったように価格が高騰しているものもあります。陶器の鉢を植物と上手に合わせると、とても素敵で唯一無二の姿になり愛着が湧きます。
初心者がいきなり数千円や数万円する陶器の鉢を購入するのは躊躇すると思いますので、最初はプラスチック製の鉢をおすすめします。なお、アガベは黒色の鉢で合わせる事が多いですが、見た目がカッコいいからだけでなく黒色は太陽の光を受けた時に鉢内の温度が上がり発育に良いというメリットもあります。
今回はおすすめのプラスチック鉢をご紹介します。

  • プレステラ
    アップルウェアというメーカーのプラステラはアガベなどの多肉植物を育てる時の定番の商品です。
    鉢側面にスリットが入っているので通気性と排水性が良く、スリットによって根が鉢の中でまわりにくいと言うメリットがあります。(根がまわると吸水性が悪くなったり、排水性が悪くなる事があるので根腐れなど発育に悪影響をもたらす場合があります)
    よく生産者や園芸店で使用されているため部屋に並べると少し業者っぽくなってしまうので、見た目を重視する場合は違う鉢をおすすめします。ただし、コスパと機能はとても良いので小さい株を大きく育てるための鉢としてとても良いです。
  • セラアート
    セラアートは見た目が陶器鉢風でお洒落なため多くの園芸家が愛用している鉢です。
    価格もそれほど高くなく、サイズも長鉢タイプと平鉢タイプがあり豊富です。
    購入はSHALLOWというショップがおすすめです。
  • ミニラン鉢
    ラン鉢という名前ですが、アガベなどを育てても見た目が綺麗な鉢です。途中がバランスよくくびれているのでとても美しく見えます。また、土が意外と入るので、小さな株でも根をしっかり張れるので生育良いです。
    ただ、少し入手しづらい点がデメリットです。ネットの場合は所沢植木鉢センターというショップがおすすめです。
  • 菊鉢
    形が寸胴型の様になっているので、比較的大きな株に似合うのが菊鉢です。
    シンプルなデザインで、鉢底に無数の排水穴が空いており排水性や通気性がに優れているので、アガベの栽培に最適です。
    色々なメーカーから発売されており、ホームセンターでも購入できますが、プレステラと同じアップルウェアーから出ているものがおすすめです。
  • BLACK PLASTIC POT
    厚いゴムのような柔らかいプラスチックで出来ていて、見た目がとてもオシャレな鉢です。ボウル型や四角型など色々な形があり好みで選べる事が出来るのも良い点です。
    価格が若干高いのでお気に入りの植物におすすめです。また、最初は鉢底に穴が空いていない事が多いので、購入時に穴開けをオプションでお願いする必要があります。穴が少ないと水捌けが悪くなり、植物が痛みやすいのでケチらず多めに穴を開けることをお勧めします。
    セラアートと同様に、購入はSHALLOWというショップがおすすめです。

アガベ用の土はこだわり始めると自分で配合したくなりますが、最初は市販のもので良いです。
サボテンなど多肉植物用の土でも良いですが、入手性から考えて2点ご紹介します。
なお、自分で配合した方が安く、大量に作れるので、植物が増えてきたら配合にチャレンジすることをお勧めします。

  • 花ごころ 塊根植物の土
    塊根植物用という名前ですが、配合が良いのでアガベでも問題なく利用できます。
    2Lで1,000前後とそれなりに価格はしますが、水捌けの良い配合ですし、粒も小さすぎないので最初はこの土で良いのではないかと思います。Amazonで簡単に入手出来るのも嬉しいです。
  • プロトリーフ 室内向け観葉・多肉の土
    こちらはアガベというよりは観葉植物や多肉植物用の土ですが、問題なく利用できます。
    先ほどの花ごころの土よりコストパフォーマンスが良い点がメリットですが、砂の様な細かな土も混ざっているのでふるいにかけて細かな土を取り除いて利用した方が排水性が良くなりアガベには良いです。

肥料・薬品

肥料と防虫などの薬品は以下の5つがあれば最初は十分です。

  • ハイポネックスジャパン マグァンプK
    マグァンプKは遅効性肥料に分類され、ゆっくりと効く肥料になります。土の中に入れる元肥と、後から上に載せる追肥がありますが、こちらは土の中に入れる元肥です。
    アガベはそれほど肥料分を必要としないため、植え替えの時に土に混ぜておくだけで良いです。
    粒の大きさの種類がありますが、色々なサイズの植物に使える中粒で良いと思います。
  • 住友化学園芸 GFオルトラン粒剤
    オルトランは、ばらまくだけで広範囲の害虫に効果が持続する殺虫剤です。土の中に発生する害虫を防ぐためにマグァンプKと同様に植え替え時に土の中に入れておくと安心です。
  • 住友化学園芸 ベニカXネクストスプレー
    べニカスプレーはオルトラントは反対に、上から植物に直接かけて害虫や病気を予防するための薬品です。
    アガベの外敵となるハダニやカイガラムシの予防に効果が期待されるので、数週間に1回程度噴霧することをお勧めします。ただし、種類によっては葉が傷んでしまう事があるので、下の葉など目立たないところで確かめてから使用するのがお勧めです。(アガベは上から新しい葉が出てくるので下の方が傷んだ場合に影響が少ないです)経験として、ブラック&ブルーという種類のアガベは痛みやすいので、注意が必要です。
  • 住友化学園芸 GFベンレート水和剤
    ベンレートは殺菌剤として、うどんこ病だけでなくカビの予防、対策に使用します。日本は湿度が高いので、カビが生えやすく、アガベの表面にカビが発生する可能性があるのでカビ予防やカビが生えた時に使用します。
    その他、植物を切ったときやタネを撒くときの殺菌目的で使用することもあり、持っておくと便利な薬品です。
  • 住友化学園芸 ルートン
    ルートンは発根を促す時に使用する薬品です。アガベはベアルートという根がない状態や、土から抜かれた状態で販売されることも多いです。その場合、古い根はカットして新しい根を発根させる必要があります。その時に利用する薬品がルートンです。

園芸ツール

園芸ツールは人によって必要なものも分かれますが、最低限最初なくては困るものを必要だと思う順番でご紹介します。

  • 水やり用ジョウロ/スプレー
    植物に水やりは絶対必要なので、必須な用品です。防虫対策として薬品を使うこともありますが、一番大事なことは強い水圧で水やりをすることです。葉の間に潜んでいる虫を飛ばすこともできますし、鉢の中に新鮮な空気を送る事ができます。水道からホースで水やりを出来る場合は問題ないですが、水道が近くにない場合やマンションの場合は蓄圧式の噴霧スプレーをお勧めします。手動のものであれば安価なのでしっかりとした水圧で水をかけてあげ汚れや虫を吹き飛ばしてください。
  • 土入れ
    土入れは植え替えの時に必須なツールです。アガベと鉢の間の隙間が狭いことも多いので、狭い隙間からしっかりと鉢に入れる事ができる様なものを選ぶと良いです。土入れを使わないとアガベの葉の間に土が入ってしまい、葉が痛むなどのことがあるのであらかじめ用意しておくことをお勧めします。
  • ふるい
    ふるいは使用する土にも寄りますがあった方が便利です。ふるいをかける事により用土の粒の大きさが揃います。粒が揃うことで、色々な鉢で土の乾きやすさが揃うので管理がしやすいという点と細かな土が取り除かれて排水性が良くなり根腐れのリスクが減るというメリットがあります。
  • ハサミ/カッターナイフ
    ハサミやカッターナイフはアガベの古い根や枯れた葉を切るのに使います。
    オシャレな剪定ばさみやカッターも販売されていますが、アガベは柔らかいので100円均一など安価なもので最初は問題ありません。水に触れることが多いので、錆びにくいものを選びましょう。
  • ライター
    ライターはハサミやカッターナイフの葉を使用する前に炙って消毒するために使用します。
    特にどんなものでも問題ないですが、屋外で使用するのでチャッカマンなど火力の強いものの方が使用しやすいです。
  • ピンセット
    ピンセットはアガベの葉の間のゴミや虫を取るのに使用します。特にどんなものでも良いですが、アガベは棘があるので細くて長いものの方が使用しやすいです。

  • 筆は薬品を塗る時に使用します。特に使用頻度が高いのが、根のないベアルート株の消毒や発根用にベンレートやルートンを塗る時に使用します。100円均一などで絵の具用のもので十分です。
  • スポイト
    薬品を計るときに使用します。計量カップでも良いですが、目盛り付きのスポイトがあれば薬品を図って、そのままジョウロなどに入れて希釈できるので便利です。
  • 扇風機
    アガベを育てる時に大切なことが、温度、水、光、風があります。これらのバランスが良いと生育が良くなります。アガベの自生地は乾燥地帯なので、湿度の高い日本では扇風機などで風を与えて土を早く乾燥させる様に意識が必要です。そのために、自然の風だけでなく扇風機などを使用するのが良いです。扇風機は充電式で首振り機能付きのものがあるのでそちらがオススメです。
  • LEDライト
    上記で記載した通り、温度、水、光、風の中の光は重要です。日当たりの良い場所に置くことができれば良いですが、特に室内で管理して日当たりが悪い場合は光を補助するために植物用LEDライトを導入した方が良いです。植物ライトはいくつか種類がありますが、有名なものにHelios Green LED、HaruDesig、barrelのTSUKUYOMIやAMATERASがあります。

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